毛布の中で休む、ふわふわの猫

冬のペットの寒さ対策 ペット用ヒーターの選び方と、電気代の考え方

価格なび編集部公開日:更新日:資料を確かめた日:

寒くなると、留守番中の犬や猫が気になります。ペット用のヒーターを置こうかと考えても、種類が多く、電気代も分かりにくいものです。この記事では、犬・猫を対象に、寒いときのサイン、ペット用ヒーターを選ぶときに確かめる字、電気代の式、使うときの注意を、環境省と、製品評価技術基盤機構(NITE)の資料にそって書きました。

先に、編集部の考えです。ヒーターを買う前に、部屋の温度とペットの様子を見ます。ヒーターは、ペット専用のものを選び、置き方と使い方を守ります。体調や病気の判断は、この記事ではしません。様子がおかしいときは、獣医師に相談してください。値段も書いていません。

編集部のまとめ
  • 環境省は、犬や猫を飼うとき、エアコンなどで室温を通年で20〜23℃前後にするのが基本、湿度は50%前後が推奨、としています。寒さに弱い個体(シングルコート・幼齢・高齢など)は、室温を高めにします。ただし、これは動物を扱う事業者向けの基準の解説で、家で飼う人向けの決まりではありません。
  • NITEは、ペットの暖房に、ペット専用以外の機器を使わないよう呼びかけています。
  • ペット用ヒーターの電気代は、消費電力(W)× 時間 × 31円/kWhで見積もれます。商品ページの消費電力(W)を見ます。
  • 事故の例は、コードをかじる・排尿・倒す・可燃物が触れるです。目を離すとき・外出時は、ケージに入れることを、NITEはすすめています。

1. 寒いときのサインと、部屋の温度の目安

この章のポイント

環境省は、寒さのときの犬・猫の様子を、資料に書いています。ただし、事業者向けの基準の解説です。

寒いときの様子。犬:体を縮める・小刻みに震える。猫:丸くなる・毛をふくらませる。環境省の資料(動物を扱う事業者向けの基準の解説)より
読者さん

うちの子が寒がっているか、どうやって分かりますか?

編集部

環境省の資料に、寒いときの犬と猫の様子が書いてあります。犬は、体を小さく縮めたり、小刻みに震えたりして、体温が下がるのをおさえようとします。水を飲む量が減ることもあります。猫は、丸くなったり、体を震わせたりします。怒ったり驚いたりしていないのに、毛を立てて体をふくらませることもあります。

  • 環境省の「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針」には、エアコン等の室温を通年で20〜23℃前後に設定することが基本、湿度は50%前後が推奨、とあります。
  • 寒さに弱い個体(シングルコート・幼齢・高齢など)は、低体温を防ぐため、室温を高めに設定するなど、個体の状態に合わせた管理が必要、と書かれています。
  • 温度計と湿度計を置いて、個体の状態に合わせて管理する考え方です。

この資料は、ペットショップなど、動物を扱う事業者向けの基準の解説です。家で飼う人向けの決まりではありません。

2. まず、部屋で暖める

この章のポイント

先に、部屋の温度を見ます。ヒーターは、部屋の温度の、つぎの手段です。

環境省の資料は、ペットの飼養環境を、エアコンなどの室温と湿度で管理する考え方で書かれています。ヒーターを考える前に、部屋の温度と湿度を、温度計と湿度計で見るところから始めます。

3. ペット用ヒーターを選ぶときに、確かめる字

この章のポイント

「ペット専用」の字と、安全のための作りを、商品ページで確かめます。

NITEは、2013年(平成25年)6月27日の注意喚起で、次のように呼びかけています。

ペットの暖房用に、ペット専用以外の機器を使用しないでください。人のいないところで、ペットが周囲の可燃物を触れさせる等して火災となるおそれがあります。また、ペット専用の暖房器具では、内部が防水仕様になっていたり、ヒーター部が保護されていたり、電源コードに二重保護管が使われているもの等、ペット専用の安全対策がなされているものがあります。

商品ページで、次の字を確かめます。

確かめる字理由・出どころ
「犬・猫用」「ペット用」の字NITEは、ペット専用以外の機器を、ペットの暖房に使わないよう呼びかけています
内部の防水・ヒーター部の保護・電源コードの保護管NITEが、ペット専用の安全対策の例として挙げています。メーカーによって、字の言い方は違います(ペティオは「金属製チューブ」、ドギーマンは「金属ラセン管」「ヒーター保護網」などと書いています)
「自動温度コントロール」の字ペティオとドギーマンの、どちらの公式頁にも出る字です。何℃に調整するかは、商品ごとの説明で確かめます(ペティオの特集ページには、設定温度の数値は載っていません)
コードの長さ商品で違います(ペティオの電気ヒーターは約1.5m、ドギーマンの遠赤外線ヒーターは1.8mと書かれています)。置き場所と、コンセントまでの距離を見ます
  • ペット用ヒーターには、薄型のマット型、厚みのあるもの、カバーをかけて使うもの、こたつ型など、いろいろな形があります。この記事では、形の名前ではなく、字の読み方に絞りました。
  • 電子レンジで温めるタイプ(ペット用ゆたんぽなど)は、電子レンジで過熱してやけどをした事故が、NITEの資料にあります。取扱説明書の加熱時間を守ります。

4. 電気代の式

この章のポイント

消費電力(W)に、時間と31円/kWhを掛けます。商品ページの消費電力(W)を見ると、電気代を見積もれます。

消費電力(kW)×使う時間(h)×電気の単価(円/kWh)。単価は、家電公取協の目安単価31円/kWh(税込)で計算します。たとえば ペット用の電気ヒーター(省エネ設定時) 18W。1日8時間:0.018kW×8時間×31円=約4.5円。ひと月(30日):約4.5円×30日で 約134円。18Wは、メーカーが書く省エネ設定時の消費電力です。ほかの機種は、数字がどの設定のものか(定格・省エネ設定時など)を、商品ページで確かめます。

電気代の式は、暖房の特集(一人暮らしの暖房器具、どれがコスパ最強?)と同じです。

消費電力(kW)× 使う時間(h)× 電気の単価(円/kWh)

単価は、家電公取協の目安単価31円/kWh(税込)で計算します。電力会社との契約で、実際の単価は変わります。

消費電力1日8時間の電気代ひと月(30日)
ペット用の電気ヒーター(アド・メイトの「リバーシブル電気ヒーター(ハード)L」・省エネ設定時)18W約4.5円約134円
  • 18Wの計算:0.018kW × 8時間 × 31円 = 約4.5円。ひと月は、約4.5円 × 30日で約134円です。
  • アド・メイトの特集ページは、同じ機種の電気代を、27円/kWhで1日約3.9円と書いています(前提の単価が違うため、数字が違います)。
  • 18Wは、メーカーが書く省エネ設定時の消費電力です。ほかの設定での消費電力は、ページに書かれていません。
  • ほかの機種は、商品ページの消費電力(W)に、同じ式を当てはめます。数字がどの設定のものか(定格・省エネ設定時など)を、商品ページで確かめます。

5. 使うときの注意

この章のポイント

NITEの資料にある、事故の例と、防ぐ点です。

1 ケージに入れる。2 燃えやすい物・ペットが興味を持つ物を置かない。3 使わないときは、プラグを抜く。4 排尿しやすい場所の近くに置かない。5 柵などで、ペットを近寄らせない。6 電源コードを、かじる・ひっかく事故に気をつける。7 リコールされている製品ではないか、確認する。NITEの資料より

NITEの2013年の注意喚起(平成19〜23年度の5年間の事故)には、ペット用品による事故の製品別の表があり、「ペット用ヒーター」は6件です。そのうち、「電源コードが繰り返し屈曲を受けたため、断線してショート、発火した」事故が3件あります。

NITEの2024年(令和6年)3月28日の発表では、2013〜2022年度の10年間に、ペットによる事故が61件あり、そのうち54件(約9割)が火災でした。

防ぐ点は、NITEの資料に、次のように書かれています。

  • 目を離すとき・外出時は、ペットをケージに入れる。
  • 暖房器具の周りに、燃えやすい物や、ペットが興味を持つ物を置かない。
  • 電気製品を使わないときは、プラグを抜き、ペットの届かない場所に置く。
  • ペットが排尿しやすい場所の近くに、電気製品を置かない(尿で、ショートやトラッキングが起きることがあります)。
  • ストーブの周りに柵を設けるなどして、ペットを近寄らせない。
  • 電源コードをかじる・ひっかくことで、断線・ショート・発火した事故があります。取扱説明書の注意を守ります。
  • リコールされている製品ではないか、確認します。

6. 価格なびで探すときの見方

この章のポイント

「犬・猫用」と書いてあるかを、商品ページで確かめます。値段は変わるので、この記事には書いていません。

見るときの、編集部の考え方は、4つです。

  1. 「犬・猫用」「ペット用」と書いてあるかを、商品ページで見る。
  2. 消費電力(W)と、サイズ、コードの長さを見る。
  3. ペット専用の安全のための作り(内部の防水・ヒーター部の保護・コードの保護管)が書いてあるか、見る。
  4. 送料とポイントも入れて考える。価格なびの「実質価格」は、「価格+送料−ポイント」です(くわしくは、ポイント込みの実質価格を正しく計算する方法)。

このページから価格なびの検索の結果に移り、そこからお店で買い物をされると、価格なびに紹介料が入ることがあります。

参考にした資料・サイト

価格なび編集部