一人暮らしのワンルームに、エアコン・オイルヒーター・こたつ・ホットカーペットの 4 つの暖房器具が置かれた絵

一人暮らしの暖房器具、どれがコスパ最強? エアコン・オイルヒーター・こたつ・ホットカーペットを電気代で比べる

価格なび編集部公開日:更新日:資料を確かめた日:

6〜8畳のワンルームで、冬の暖房を何にするか。エアコン・オイルヒーター・こたつ・ホットカーペットの4つを、メーカー公式ページに書かれた消費電力から、電気代の式で比べました。

先に、編集部の結論です。「コスパ最強」は、部屋にいる時間と、暖めたい場所で変わります。

編集部の結論(前提つき)
  • 1日4時間ほどしか部屋にいない人:体の近くを暖めれば足りるなら、ホットカーペット(1畳)。定格で計算しても、この記事の表でいちばん小さい数字です。こたつは、定格ではエアコンに近い数字(約12.4円と約14.6円)で、メーカーの目安は、それより小さく書かれています。どちらも、部屋の空気は暖まりません。
  • 在宅で長く過ごす人(1日8時間以上):エアコン(部屋全体)+足もとにこたつかホットカーペット。エアコンは、冬の室温の目安20℃を保つ使い方にします。
  • エアコンを付けられない部屋:オイルヒーターか、こたつ+ホットカーペット。ただし、オイルヒーターの強は、この記事の4つの中で、定格の電気代がいちばん大きくなります。
  • 数字は、4つとも、公式の定格(最大)の消費電力に31円を掛けた目安にそろえました。メーカーが別に書いている「実際の量の目安」は、別の行に分けています。実際の電気代とは違います。本体の値段は、この記事には書いていません。

1. 電気代の式と前提

この章のポイント

電気代は、消費電力(kW)×時間×電気の単価。単価は、家電公取協の目安単価31円/kWhを使います。

電気代は、次の式で出せます。消費電力(kW)×使う時間(h)×電気の単価(円/kWh)。単価は、家電公取協の目安単価31円/kWhを使います。たとえば470W(0.47kW)の暖房を1時間使うなら、0.47×1×31で、約14.6円

電気代は、次の式で出せます。

消費電力(kW)× 使う時間(h)× 電気の単価(円/kWh)

単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会(家電公取協)が公表している目安単価です。同協会のQ&Aには、「現在の目安単価は、令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込)です」とあります。電力会社との契約で、実際の単価は変わります。この記事では、4つの器具をすべて31円で計算します。

読者さん

電気代って、どう計算するんですか?

編集部

消費電力に、使う時間と、電気の単価を掛けます。たとえば470W(0.47kW)の暖房を1時間使うなら、0.47×1×31で、約14.6円です。

読者さん

カタログの数字は、そのまま使っていいんですか?

編集部

目安として使えます。ただ、実際の消費電力は、部屋の温度や使い方で上下します。この記事では、公式の数字を、定格のまま計算した「最大に近い目安」として並べます。

エアコンの数字の読み方

エアコンの「期間消費電力量」は、冷房も含む1年分の試算です。冬だけの電気代には使えません。

エアコンのカタログには、暖房の消費電力のほかに、「期間消費電力量」という数字があります。日本冷凍空調工業会の説明では、これは東京をモデルにした試算で、冷房(5月23日〜10月4日)と暖房(11月8日〜4月16日)の両方を含み、1日6時から24時までの18時間、設定温度は冷房27℃・暖房20℃で計算した値です。地域・気象条件・使い方で、電力量は変わります。

つまり、期間消費電力量に31円を掛けると、冷房も含めた1年の電気代の目安になります。この記事は冬の暖房を比べるので、期間消費電力量ではなく、暖房の消費電力(W)を使います。

読者さん

エアコンの「期間消費電力量」に31円を掛ければ、冬の電気代が出ますか?

編集部

出ません。期間消費電力量は、冷房の期間も含めた1年分の試算です。冬の暖房だけを知りたいときは、暖房の消費電力に、使う時間と単価を掛けます。

2. 4つの器具の消費電力と、1時間の電気代

この章のポイント

定格で計算して31円を掛けると、1時間の電気代は、ホットカーペットが約6円、こたつが約12円、エアコンが約15円、オイルヒーターは約15.5〜37.2円です。

4つの器具の、公式の消費電力(定格)と1時間の電気代(定格の消費電力×31円)。部屋全体:エアコン(暖房) 暖房 470W・約14.6円。部屋全体:オイルヒーター 強1200W・中700W・弱500W、強 約37.2円・中 約21.7円・弱 約15.5円。体の近く:こたつ 400W・約12.4円。体の近く:ホットカーペット(1畳) 200W・約6.2円

メーカー公式ページから、代表の1機種ずつを選びました。「この機種がいちばん」という意味ではありません。消費電力の目安をつかむための例です。

エアコン(暖房)オイルヒーターこたつホットカーペット(1畳)
機種三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-S2226(2026年度モデル)アイリスオーヤマ IOH-1208KS-Wテクノス EKA-680AWアイリスオーヤマ IHC-10-H
公式の消費電力(定格)暖房 470W(135〜1,315W)強1200W・中700W・弱500W400W200W
公式の広さ・大きさ暖房の畳数のめやす 5〜6畳(8〜10m²)。室内機 H295×W799×D230mm適用床面積 ~13m²(8畳)。幅250×奥行395×高さ650mm・8.6kg天板 幅80×奥行60×高さ38.5cm・7.8kg幅1,760×奥行880mm(1畳)
1時間の電気代(定格の消費電力×31円)約14.6円(135Wで約4.2円〜1,315Wで約40.8円)強 約37.2円・中 約21.7円・弱 約15.5円約12.4円約6.2円
メーカーの目安(前提は各社で違う・書いていない物もある)記載なし記載なし「約2.9円/時(強運転)」(単価・時間の前提は記載なし)1時間あたり 中 約97.0Wh・強 約134.7Wh。電気代は 中 約2.6円・強 約3.6円(前提の単価は記載なし)
1時間の電気代(定格の消費電力×31円)
エアコン(暖房 定格470W)
約14.6円
135Wでは約4.2円、1,315Wでは約40.8円(公式の幅)
オイルヒーター 強(1200W)
約37.2円
オイルヒーター 中(700W)
約21.7円
オイルヒーター 弱(500W)
約15.5円
こたつ(定格400W)
約12.4円
ホットカーペット(定格200W)
約6.2円
  • エアコンの「470W」は、暖房の定格です。カッコの中の幅(135〜1,315W)は、部屋と外の温度差などで変わる範囲です。寒い日の立ち上がりは、大きい側に寄ります。
  • 上の表の「1時間の電気代」は、4つとも、定格(最大)の消費電力にそろえて計算しています。メーカーが書く「実際の量の目安」は、器具ごとに前提が違い、書いていない物もあるため、別の行に分けました。
  • こたつのテクノスは、公式が「約2.9円/時」と書いていますが、前提が書かれていません。定格400W×31円(約12.4円)と大きく離れています。
  • ホットカーペットのアイリスは、公式の「実際の量の目安」(中 約97.0Wh・強 約134.7Wh)で計算した電気代(2.6円・3.6円)が、27円/kWhで計算した値に一致します(前提の記載はページにありません)。定格200W×31円は約6.2円で、メーカーの目安は、これより小さい数字です。
  • 温度で自動的に入り切りする作りの器具は、実際の電気代が、定格で計算した数字より下がります。オイルヒーターの公式ページには、自動で入り切りする記載が見当たりませんでした。入り切りする器具なら、表の数字より下がることがあります。
読者さん

オイルヒーターの「強1200W」で1時間37円は、本当にそんなにかかるんですか?

編集部

1200Wをずっと使い続けたとしたら、そうなります。ただ、この記事の数字は、定格のまま計算した最大に近い目安です。公式ページには、自動で入り切りする記載が見当たりませんでした。自動で入り切りする作りの器具なら、実際はこれより下がることがあります。

1日4時間・8時間で、ひと月(30日)にするとどうなるか

1日4時間1日8時間
エアコン(定格470W)約1,750円約3,500円
オイルヒーター 中(700W)約2,600円約5,200円
オイルヒーター 強(1200W)約4,460円約8,930円
こたつ(定格400W)約1,490円約2,980円
ホットカーペット(定格200W)約740円約1,490円
ひと月(30日)の電気代の目安(定格のまま)
エアコン(定格470W)
1日4時間約1,750円
1日8時間約3,500円
オイルヒーター 中(700W)
1日4時間約2,600円
1日8時間約5,200円
オイルヒーター 強(1200W)
1日4時間約4,460円
1日8時間約8,930円
こたつ(定格400W)
1日4時間約1,490円
1日8時間約2,980円
ホットカーペット(定格200W)
1日4時間約740円
1日8時間約1,490円

どれも定格のまま動かし続けたとして計算した、最大に近い目安です。実際は、室温に届いたあとで消費電力が下がるものもあり、これより小さくなります。メーカーの「実際の量の目安」(ホットカーペットの中・強など)で計算すると、さらに小さい数字になりますが、前提が各社で違うため、並べるのは定格にそろえています。

3. 暖まり方のちがい

この章のポイント

暖まる範囲が違います。エアコンとオイルヒーターは部屋全体、こたつとホットカーペットは体の近くです。暖まるまでの速さの比較は、公式の記載が見つからなかったので書きません。

暖まり方のちがい。部屋全体を暖める側:エアコン・オイルヒーター。体の近くを暖める側:こたつ・ホットカーペット

東京都環境局の「冬の省エネ」のページは、電気ヒーターについて、「必要な時、必要な場所で使い分けましょう。部屋全体を暖めるオイルヒーターなどは、窓側に置きましょう」と書いています。部屋全体を暖める器具と、足もとなど必要な場所を暖める器具を、使い分ける考え方です。

  • エアコン・オイルヒーター:部屋全体を暖める側です
  • こたつ・ホットカーペット:体の近くを暖める側です

「暖まるまで何分かかるか」は、公式ページに書かれた数字を見つけられませんでした。速さの比較は、この記事では書きません。

4. 乾燥と安全

この章のポイント

低温やけどと、可燃物の接触・消し忘れの火災に注意。電気で動く器具でも、事故は起きています。

注意の4つ:低温やけど・ゼロ距離火災・ほったらかし火災・乾燥 湿度(50~60%)
注意すること出典の言葉どうするか
低温やけど消費者庁:「湯たんぽや電気カーペットなどは、長時間皮膚が同じ場所に触れて低温やけどをすることがあるので、長時間使用しないようにしましょう」長時間、同じ場所に触れ続けない(電気カーペットなど)
ゼロ距離火災NITE:「可燃物がヒーター部に接触したことによる火災」可燃物をヒーターに近づけない
ほったらかし火災NITE:「電源を切らずにその場を離れたり、電源コードの異常を放置したりしたことによる火災」その場を離れるときは電源を切る。電源コードの異常を放っておかない
乾燥厚生労働省:「特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です」加湿などで、湿度を保つ

NITE には、2017年度から2021年度の5年間に、「こたつ」「電気ストーブ」の事故が347件通知され(被害のない情報も含む)、そのうち26件は死亡事故でした。

5. 6〜8畳のワンルームでの使いやすさ

この章のポイント

置き場所と大きさで見ます。エアコンは取り付けが必要、ほかの3つは置くだけです。

上から見た図(同じ縮尺)。エアコン(壁に取り付け) 室内機 H295×W799×D230mm・オイルヒーター 幅250×奥行395×高さ650mm・こたつ 天板 幅80×奥行60×高さ38.5cm・ホットカーペット 幅1,760×奥行880mm(1畳)。目盛りは1m
器具取り付け大きさ重さ片づけ
エアコン(MSZ-S2226)壁に取り付け。取り付け済みの部屋か、賃貸で取り付けてよいか、先に確かめる室内機 H295×W799×D230mm—取り付けたまま
オイルヒーター(IOH-1208KS-W)置くだけ幅250×奥行395×高さ650mm8.6kg置いたまま。キャスター付きの形(付属品に記載)
こたつ(EKA-680AW)置くだけ天板 幅80×奥行60×高さ38.5cm7.8kg一人用でも部屋の真ん中に置く家具。置き場所が決め手になる
ホットカーペット(IHC-10-H)置くだけ幅1,760×奥行880mm(1畳)—使わない季節は片づける

エアコンは壁に付けるため、ホットカーペットは公式の表から読み取れなかったため、重さは書いていません。

6畳向けのMSZ-S2226の暖房の目安は5〜6畳です。8畳の部屋なら、同じシリーズの上のランクを選びます。

6. 組み合わせと、設定温度の目安

この章のポイント

エアコンの暖房は、室温20℃が目安。足もとはこたつやホットカーペットを足すと、エアコンの負担が減らせます。

日の当たる木の床に置いた、しま模様の毛糸の靴下
エアコンで部屋を20℃前後に保ち、足もとはこたつやホットカーペットで補う、という組み合わせです。

環境省は、冬の室温として20℃を推奨しています(設定温度ではありません)。エアコンの設定温度を1℃緩和すると、暖房時の消費電力量は約10%削減される見込みとしています(財団法人省エネルギーセンター・平成17年3月の調査)。

室温20℃(設定温度ではありません)。環境省は、冬の室温として20℃を推奨しています。エアコンの設定温度を1℃緩和すると、暖房時の消費電力量は約10%削減される見込み(財団法人省エネルギーセンター・平成17年3月の調査)

東京都環境局のページには、暖房の使い方として、こう書かれています。

  • 暖房時は20℃を目安に、換気にも気をつけて室温を調節する
  • 外出や就寝の約20分前を目安にオフにする
  • エアコンは、月2回を目安にフィルターを掃除する。オンとオフを繰り返さない
  • 電気カーペット・電気こたつは、断熱マットを敷く。分割して温められるなら、必要な部分だけ温める。厚手のこたつ布団を使う。消し忘れに注意する

編集部の読みでは、エアコンで部屋の温度を20℃前後に保ち、足もとだけ、こたつかホットカーペットで補う形が、数字の上では現実的です。エアコンの設定を1℃下げた分を、足もとの小さな消費電力でまかなう、という考え方です。

7. 編集部の結論:使い方別の選び方

この章のポイント

部屋にいる時間が短ければ、ホットカーペット。長ければ、エアコン+足もと。エアコンを付けられないなら、オイルヒーターかこたつ+ホットカーペット。

あなたの使い方と選び方。平日は、夜と朝に合わせて4時間ほど→ホットカーペット(1畳)。体の近くで足りるなら、こたつも。在宅で、1日8時間以上→エアコン+足もとに、こたつかホットカーペット。エアコンが付けられない部屋→こたつ+ホットカーペット、または、オイルヒーター
あなたの使い方編集部の選び方理由(表の数字から)
平日は、夜と朝に合わせて4時間ほどホットカーペット(1畳)。体の近くで足りるなら、こたつもひと月(定格)の目安は、ホットカーペット約740円、こたつ約1,490円、エアコン約1,750円。こたつとエアコンは近い数字なので、部屋全体を暖めたいかで選ぶ
在宅で、1日8時間以上エアコン+足もとに、こたつかホットカーペットエアコンの定格は、ひと月3,500円ほどの目安。足もとの器具は、小さな消費電力で補える
エアコンが付けられない部屋こたつ+ホットカーペット、または、オイルヒーターオイルヒーターは、強で1時間約37.2円。電気代は大きくなる
風や音が気になるオイルヒーター(部屋全体を暖める側)ただし、電気代と置き場所は、ほかより大きくなる
「コスパ最強」の答え

答えは、使い方で変わるです。定格で並べると、ホットカーペットがいちばん小さく、こたつ・エアコンは近い数字、オイルヒーターは中・強で大きくなります。ただ、暖める範囲が違うので、並べて「安い・高い」とは言い切れません。部屋にいる時間と、暖めたい範囲に合わせて、組み合わせるのが、編集部の見方です。

8. よくある質問

この章のポイント

よくある3つの疑問に、公式の記載と、東京都の資料で答えます。

よくある質問

Q. エアコンは、つけっぱなしと、こまめに消すのと、どちらが得ですか?
東京都環境局は、暖房時は20℃を目安に、外出や就寝の約20分前にオフにする、オンとオフを繰り返さない、と書いています。

Q. オイルヒーターは、電気代が高いですか?
定格で計算すると、アイリスの IOH-1208KS-W は、強 約37.2円・中 約21.7円・弱 約15.5円です(1時間・定格・31円)。4つの器具の中では大きい側です。自動で入り切りする作りの器具なら、実際は下がることがあります。

Q. エアコンのない賃貸では、何を選べばよいですか?
こたつ+ホットカーペット、またはオイルヒーターが選択肢です。6〜8畳なら、オイルヒーターは適用床面積が8畳までのものを選びます。電気代の目安は、表のとおりです。

9. 価格なびで比べる

この章のポイント

気になる機種は、型番で価格を比べられます。値段は変わるので、この記事には書いていません。

このページから価格なびの検索の結果に移り、そこからお店で買い物をされると、価格なびに紹介料が入ることがあります。

出典と確認日(2026年10月22日)

価格なび編集部