
スタッドレスタイヤとタイヤチェーン サイズの表記と、製造年週の読み方
冬のタイヤ選びで、迷いやすい所を3つに分けました。冬用タイヤの種類、タイヤの横に書いてある字の読み方、タイヤチェーンのきまりです。国土交通省と、日本自動車タイヤ協会(JATMA)の資料にそって書きました。
先に、編集部の考えです。タイヤは、車ごとに合うものが決まっています。この記事は、買う前に自分で確かめる所を、まとめたものです。止まりやすさや安全は、タイヤや路面によって変わるので、この記事では言い切りません。値段も書いていません。
- 雪や凍った道を走るなら、「スタッドレス」の字か、スノーフレークマークのある冬用タイヤを、全部の車輪に(国土交通省)。
- タイヤの横の「195/65R15 91H」は、幅・薄さ・タイヤの種類・ホイールの大きさ・支える重さ・速度の目安を並べた字です。車の指定のサイズと同じかを確かめます。
- 製造年週は、製造番号の下4桁です。「1220」なら、2020年の12週目です。
- すり減りの印は2つ。夏のタイヤにも冬のタイヤにもあるスリップサイン(残り溝1.6mm)と、冬用タイヤのプラットホーム(新品の溝の50%)です。
- チェーン規制のときは、スタッドレスでも4WDでも、チェーンが無いと通れません(国土交通省)。
1. 冬のタイヤは、3つに分けて考える
スタッドレス、スノーフレークマーク付きのオールシーズン、チェーンの3つです。道の雪の深さで、どれが合うかが変わります。
読者さん冬のタイヤって、スタッドレスを買えば全部すむんですか?
編集部国土交通省は、路面を覆うほどの積雪や凍結の道では、「スタッドレス」の表記(国内表記)か、スノーフレークマーク(国際表記)が付いた冬用タイヤを、全部の車輪に付けるよう呼びかけています。そのうえで、冬用タイヤもチェーンも、性能に限りがあり、万能ではないと書いています。
| 種類 | 国土交通省・JATMAの言い方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| スタッドレスタイヤ | 冬用タイヤの1つ。JATMAは、冬用タイヤを「スタッドレス・シビアスノー・スノー」の3つに分けています。側面に「STUDLESS」などの字があります | 雪や氷の道では全部の車輪に付けます |
| オールシーズンタイヤ | 国土交通省は、「ちらつく程度の降雪で、路面と一部接触できる積雪の状況」を想定したタイヤとしています | 路面を覆うほどの積雪や凍結の道では、スタッドレス表記かスノーフレークマークの付いた冬用タイヤが必要です。マークが付いているかを確かめます |
| タイヤチェーン | 駆動輪に付けると、冬用タイヤよりも、雪や氷の道での発進・登りの力が上がる、と国土交通省は書いています(大型車向けの資料) | サイズや締め方が合わないと、タイヤとの間ですべって、効果が出ません |
雪の道には、法令の決まりもあります。国土交通省四国地方整備局の案内では、都道府県の道路交通法の施行細則などで、積雪や凍結の路面で冬用タイヤを付けるなどの滑り止めの措置が義務になっています(沖縄県を除く)。
2. タイヤの横の字を読む
「195/65R15 91H」は、6つの情報が1列に並んだ字です。JATMAの資料にある例で、分けて見ます。

タイヤの側面(サイドウォール)には、メーカーの名前、製造番号、サイズなどが書いてあります。JATMAの資料の例にある「195/65R15 91H」で、分けてみます。
| 字 | 読み方 |
|---|---|
| 195 | タイヤの断面の幅(mm)。JATMAは、断面幅を、タイヤの総幅から、側面の模様や文字を除いた幅としています |
| 65 | 偏平比(%)。JATMAは、タイヤの断面幅に対する、断面の高さの比としています |
| R | ラジアル構造のタイヤ、の印 |
| 15 | ホイールの直径(インチ) |
| 91 | ロードインデックス。1本で支えられる重さの目安の数字。JATMAの「タイヤのおはなし」には、「91」は「1本で615kgを支える能力」とあります |
| H | 速度記号。速度記号表で、使える最高速度の区分が分かります(JATMAの例では、Yが300km/h) |
偏平比が65%で、断面幅が195mmなら、タイヤの断面の高さは、195×0.65=約127mmです。数字が小さいほど、薄いタイヤです。サイズを変えると、車の高さや、ホイールとの組み合わせも変わるので、変えるときは販売店に聞きます。
ほかの印も、知っておくと便利です。
- RF:ランフラットタイヤは、ホイールの直径の前に「F」が付きます(例:245/40RF19)。
- T:応急用の細いタイヤは、サイズの前に「T」が付きます(例:T155/90R17)。
- STUDLESS・M+S:冬用タイヤの印です。JATMAの資料では、側面の表示として、スタッドレスは「STUDLESS」、冬用タイヤは「M+S」などと書かれています。
ただし、「M+S」の字だけでは、国土交通省の言う「スタッドレス」表記やスノーフレークマークのある冬用タイヤとは限りません。路面を覆うほどの積雪や凍結の道では、「スタッドレス」の字かスノーフレークマークがあるかを確かめます。
読者さんサイズが1つだけ違うタイヤでも、付けられますか?
編集部車ごとに、指定のサイズがあります。JATMAは、全部の車輪で、サイズ・種類・構造をそろえることを基準にしています。サイズを変えたいときは、取扱説明書か、販売店で確かめてください。
3. 買う前に、確かめること3つ
サイズ、冬用の印、製造年週の3つです。注文する前に、画面とタイヤの横で見比べます。
- 車の指定のサイズと、同じか。 今のタイヤの側面の字や、車の取扱説明書で確かめます。「195/65R15」の、15(ホイールの直径)まで合っている必要があります。
- 冬用の印があるか。 「スタッドレス」の字、またはスノーフレークマークです。オールシーズンタイヤは、マークが付いているかを見ます。
- 製造年週は、いつか。 次の章で読み方を説明します。商品ページに載っているかは、お店によります。載っていないときは、届いたら側面で確かめます。
4. 製造年週の読み方
製造番号の下4桁が、製造の年と週です。上2桁が週、下2桁が年です。

JATMAは、2000年以降に作られたタイヤは、製造番号の下4桁で製造年週を表すとしています。
12=12週目(上2桁) 20=2020年(下2桁)
→ 2020年の12週目に作られたタイヤ、という読み方です。1999年以前は、下3桁(例:159=1999年の15週目)で表します。
古さの目安も、JATMAの資料に書いてあります。
- 使い始めてから5年以上たったタイヤは、継続して使えるかを、販売店などで点検してもらうことをすすめています。
- 外見が使えそうでも、製造後10年たったタイヤは、新しいタイヤへの交換をすすめています。
- ただし、この「10年」は、あくまで目安です。使える期限をはっきり示すものではなく、使い方や保管の条件で変わります。10年たっていなくても、交換が必要なことがあります。
- 車のメーカーが、取扱説明書に点検や交換の時期を書いているときは、それも確かめます。
5. すり減りの印を知っておく
印は2つあります。夏冬どちらにもある「スリップサイン」と、冬用タイヤの「プラットホーム」です。

読者さん溝があと少しのとき、どこで見分けるんですか?
編集部タイヤの溝に、印があります。JATMAの資料によると、スリップサインは、残り溝が1.6mmになると、溝が途切れて現れます。冬用タイヤには、プラットホームもあり、残り溝が新品のときの50%になると現れます。
| 印 | 見える時 | 意味 |
|---|---|---|
| スリップサイン | 残り溝が1.6mmになったとき | タイヤの使用限度の印です。位置は、タイヤの両側面の△印等で分かります(JATMA) |
| プラットホーム(冬用タイヤ) | 残り溝が、新品のときの50%になったとき | 冬用タイヤとしての使用限度の印です |
- JATMAの資料では、積雪や凍結の道を走るなら、冬用タイヤの残り溝が新品のときの50%を切ったものは使わない、としています。
- 50%以上すり減った冬用タイヤは、1.6mm(スリップサインが出るまで)は、夏用のタイヤとして使えます。
- プラットホームの印が付いていないタイヤもあります。国土交通省の資料は、プラットホームで溝の残りを確かめる方法に、「一部海外メーカー品は除く」と書いています。印が見つからないときは、販売店で見てもらいます。
6. タイヤチェーンのきまり
大雪のときの「チェーン規制」では、スタッドレスでも、チェーンが必要です。種類は3つ。付ける場所は、基本は駆動輪です。

読者さんスタッドレスを履いていても、チェーンはいりますか?
編集部都道府県の決まり(道路交通法の施行細則など)で、積雪や凍結の道では、冬用タイヤを付けるなどの滑り止めの措置が義務になっています(沖縄県を除く)。そのうえで、国土交通省が、大雪特別警報や、大雪に対する緊急発表が出るほどの降雪のときに「チェーン規制」を行います。そのときは、スタッドレスタイヤの車も、4WDの車も、チェーンを付けていないと、規制の区間を通れません。
国土交通省の「雪防災」のページによると、チェーン規制は、次のような所で行われます。
- 急な上り下りがある峠など、過去に雪で立ち往生や通行止めが起きた場所の中で、チェーンを着け外ししたり、通行止めが解けるのを待てたりする区間です。
- 大雪で通行止めにするときも、チェーンを付けた車は通れるようにする、という使い方をします。
チェーンの種類は、国土交通省の案内に、3つが紹介されています。
| 種類 | 紹介されている名前 |
|---|---|
| 金属 | 金属チェーンタイプ |
| ウレタン・ゴム | ウレタン&ゴムチェーンタイプ |
| 布製 | 布製カバータイプ |
- チェーンは、駆動輪に付けるのが基本です(国土交通省)。
- 薬剤を吹きつけるタイプ(スプレー式)は、チェーン規制のときには、チェーンとして認められません。
- 降雪の中で、立ち往生してから付けるのは、とても難しいので、立ち往生する前に、早めに付けるよう、国土交通省は呼びかけています(大型車向けの資料)。
7. 価格なびで探すときの見方
サイズの字を入れて探します。見る数字は、「1本あたり」にそろえます。値段は変わるので、この記事には書いていません。
価格なびで探すときは、サイズの字を入れると、絞りやすくなります。
- スタッドレス 195/65R15 を、価格なびで探す(ここは、例のサイズです。自分の車のサイズに置き換えて、探してください)
- タイヤチェーン 亀甲型 を、価格なびで探す(金属のチェーン、亀甲型などです)
- タイヤチェーン 非金属 を、価格なびで探す(結果には、バイク用のものや、スプレー式が混ざることがあります。スプレー式は、チェーン規制のときには認められません。)
見るときの、編集部の考え方は、3つです。
- サイズの字を、商品ページで確かめる。 検索の結果には、タイヤのカバーなど、タイヤ以外のものや、サイズの字が違うものが混ざることがあります。
- 「1本の値段」か「4本セットの値段」かを、見る。 数が違うものを並べても、比べられません。セットの値段を本数で割って、1本あたりにそろえます。
- 送料とポイントも、入れて考える。 大きい荷物は、送料が付くことがあります。価格なびの「実質価格」は、「価格+送料−ポイント」で計算します。くわしい説明は、ポイント込みの実質価格を正しく計算する方法にあります。
なお、価格なびは、タイヤの値段・送料・ポイントを比べるものです。取り付けの工賃は、入っていません。取り付けまで頼むときは、お店に確かめてください。
このページから価格なびの検索の結果に移り、そこからお店で買い物をされると、価格なびに紹介料が入ることがあります。
参考にした資料・サイト
- 国土交通省「道路:雪防災(冬用タイヤ・チェーン規制)」(チェーン規制の条件、スタッドレスと4WD、チェーンの種類、駆動輪、スプレー式)
- 国土交通省「雪道での立ち往生に注意!‐大型車の冬用タイヤとチェーンについて‐」(掲載日2021年2月22日。オールシーズンタイヤの想定、スタッドレス表記とスノーフレークマーク、プラットホーム、チェーンの効果、性能の限界。大型車向けの資料)
- 国土交通省四国地方整備局「冬期は事前の冬用タイヤ・チェーンの装着携行をお願いします」(滑り止めの措置の義務)
- 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)「タイヤのおはなし(乗用車用タイヤ編)」(ロードインデックス、5年の点検・10年の交換の目安、冬用タイヤの種類)
- JATMA「乗用車用タイヤ編(2023)」(タイヤの表示、偏平比、スリップサインとプラットホーム、冬用タイヤの使用限度、製造年週の確認)
- JATMA「タイヤの規格」(サイズ表示の例、ランフラット、T)
- JATMA「安全に乗るために」(製造年週の読み方)
価格なび編集部

