オリーブ色のダウンジャケットを着た人

ダウンジャケットの表示を読む 「ダウン率」と「フィルパワー」

価格なび編集部公開日:更新日:資料を確かめた日:

ダウンジャケットのタグや商品ページに、「ダウン90%」「フェザー10%」の字があります。「FP700」のような数字も見かけます。意味が分からないまま、数字の大きいほうを選んでいませんか。この記事では、法律で決まっている表示と、そうでない数字を分けて、読み方を書きました。消費者庁の資料にそっています。

先に、編集部の考えです。ダウンのタグで確かめることは、組成(ダウン○%・フェザー○%)と、表示した会社の名前と連絡先です。この記事は、暖かさや軽さを言い切りません。値段も書いていません。

編集部のまとめ
  • 法律で決まっているタグの表示は、組成・家庭洗濯等取扱方法(洗濯の記号)・はっ水性(書くとき)・表示者の名前と連絡先です(消費者庁)。
  • 「ダウン90%」は、詰め物の羽毛を質量で見たときの、ダウンの割合です。表示には幅があり、5の倍数なら、プラスマイナス5%まで許されています。
  • 羽毛の言葉は、「ダウン」と「フェザー」(または「その他の羽毛」)です。「ダウンファイバー」「スモールフェザー」は、決まりにある言葉ではありません。
  • 「フィルパワー」は、消費者庁の表示の項目にありません。法律で決まった表示ではないので、書いてあっても、決まりの表示とは分けて読みます。

1. タグで決まっている表示

この章のポイント

消費者庁の「家庭用品品質表示法」で、繊維製品には、組成と洗濯の記号と、表示した会社の名前を付けることになっています。

タグの見本。表生地 ナイロン100%。詰め物 ダウン90%・フェザー10%。洗濯の記号(JIS L 0001)。株式会社〇〇 00-0000-0000。タグの横の札:「表生地と詰め物を分けて書く=分離表示」が表生地と詰め物の見出しを、「組成(繊維と%)」が3つの%の行を、「洗濯の記号」が洗濯の記号の枠を、「表示者の名前と連絡先」が会社の名前と電話番号を指しています。タグは見本(作り物)です。「表生地」の繊維と、会社の名前・電話番号は、例として書いた字です。
読者さん

ダウンジャケットのタグには、何が書いてあればいいんですか?

編集部

消費者庁の「繊維製品品質表示規程」で、繊維製品に表示することが決まっているのは、組成(どんな繊維を、何%使っているか)、家庭洗濯等取扱方法(洗濯の記号)、はっ水性(書くとき)、そして表示した者の名前と連絡先です。

タグの項目決まり(消費者庁)
組成製品に使っている繊維ごとに、組成の繊維全体に対する質量の割合を、百分率(%)で書きます
家庭洗濯等取扱方法JIS L 0001の記号を使って書きます。洗濯・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングの順です
はっ水性水をはじく性質を、書くときのきまりがあります(5章)
表示者の名前と連絡先表示した者の「氏名又は名称」と、「住所又は電話番号」を書きます
  • 表示は、下げ札でも貼り札でも構いません。洗濯の記号は、容易に取れない方法(縫い付けなど)で付けることになっています。
  • 組成の表示には、製品全体で書く全体表示と、部位ごとに、その部位の組成を分けて書く分離表示があります。

2. 「ダウン率」を読む

この章のポイント

「ダウン90%」は、質量の割合です。表示には幅があり、5の倍数なら、プラスマイナス5%まで許されています。

表示「ダウン90% フェザー10%」の帯(0%〜100%)。80%〜100%の所を、大きくすると、90%の表示は、85%から95%の間。

「ダウン率」という言葉は、この記事では、詰め物の羽毛に占める、ダウンの割合(質量)の意味で使います。

  • 消費者庁の規程では、混用率は、組成の繊維全体の質量に対する、各繊維の質量の割合です。羽毛の質量は、水分率13.0%として計算します。
  • 例えば、詰め物の組成に「ダウン90%、フェザー10%」と書いてあれば、羽毛を質量で見て、ダウン90%・フェザー10%、という意味です。

幅があります。混用率の許容範囲は、次のとおりです(消費者庁)。

表示許される誤差
5の倍数(100%を除く)(例:90%)プラスマイナス5%以内
上の以外(例:87%)羽毛どうし(ダウンとフェザー)は、プラスマイナス5%以内。それ以外の繊維は、プラスマイナス4%以内
「○○%以上」マイナス0
「○○%未満」プラス0
100%(毛以外)マイナス1%以内
「ダウン90%」の幅

表示が「ダウン90%」(5の倍数)なら、誤差はプラスマイナス5%以内なので、正確な数字は、85%から95%の間のことがあります。「90%ちょうど」を約束する字ではありません。

「○○%以上」という書き方もあります。組成の中で、1種類の繊維が80%を超えるときは、その繊維に「以上」を付け、残りをまとめて「未満」と書くことができます(規程の特殊な表示)。たとえば、「ダウン85%以上、フェザー15%未満」のような形です。

3. 「ダウン」と「フェザー」の言葉

この章のポイント

羽毛の言葉は、「ダウン」と「フェザー」(その他の羽毛)です。「ダウンファイバー」「スモールフェザー」は、決まりにある言葉ではありません。

読者さん

商品ページに、「ダウンファイバー」って書いてあります。ダウンですか?

編集部

消費者庁のQ&Aでは、ダウンジャケットの詰め物で、「ダウンファイバー」や「スモールフェザー」と書いてよいか、という質問に、指定用語ではないので、「フェザー」か「その他の羽毛」と表示する、と答えています。

  • 羽毛の、決まりの言葉は、「ダウン」と「フェザー」です。ダウンに当たるものは「ダウン」、当たらないものは「フェザー」または「その他の羽毛」と書きます。
  • 商品ページで、「ダウンファイバー」「スモールフェザー」のような言葉を見かけたら、タグの組成の表示では、どう書いてあるかを確かめます。

4. 「フィルパワー」は、決まりの表示ではない

この章のポイント

フィルパワーは、消費者庁の表示の項目にありません。書いてあれば、決まりの表示とは分けて読みます。

法律で決まっている表示:組成(ダウン〇%など)・家庭洗濯等取扱方法(洗濯の記号)・はっ水性(書くとき)・表示者の名前と連絡先(消費者庁「繊維製品品質表示規程」)。決まりの表示ではない数字:フィルパワー(「FP700」のような字)。消費者庁の表示の項目にありません。

消費者庁の「繊維製品品質表示規程」と、繊維製品の表示のガイドには、組成・家庭洗濯等取扱方法・はっ水性・表示者名と連絡先の項目はありますが、「フィルパワー」という項目はありません。つまり、法律で決まった表示ではありません。

  • 商品ページに「FP700」のような字があっても、それとは別に、組成(ダウン○%)と表示者の名前を確かめます。
  • この記事は、フィルパワーの数字の大きさと、暖かさの関係を、言い切りません。

5. 「はっ水」の言葉

この章のポイント

「はっ水」と書けるのは、決まりの試験で水準を満たしたときだけです。洗うと効果が落ちる製品には、その旨が必要です。

ダウンジャケットには、「撥水加工」と書いたものがあります。消費者庁のガイドには、次のとおりに書かれています。

  • 「はっ水」「撥水」という言葉は、表生地についてJIS L 1092(繊維製品の防水性試験方法)の処理と試験を行い、水準以上のはっ水度があるときに、使うことができます。
  • 洗濯で「はっ水」の効果が失われる製品は、その旨を付記した場合に限り、「はっ水」の表示ができます。
  • 規定のはっ水の表示がないのに、はっ水性を表す言葉を使うことは、できません。

6. 買う前に、確かめる順

この章のポイント

商品ページとタグで、次の順に見ます。

  1. 組成:ダウン○%・フェザー○%(または「その他の羽毛」)。「○○%以上」の書き方かも見ます。
  2. 言葉:「ダウン」「フェザー」で書かれているか。商品ページの言葉と、タグの言葉が合っているか。
  3. 表示者の名前と連絡先:氏名か名称と、住所か電話番号があるか。
  4. 洗濯の記号:家で洗えるかは、記号で確かめます。
  5. フィルパワーなど:決まりの表示ではない数字は、書いてあれば、前提(どう測った数字か)も確かめます。

7. 価格なびで探すときの見方

この章のポイント

検索の結果には、ダウンでないものも混ざります。商品ページで、組成を確かめます。

検索の結果には、中綿(ダウンでない物)やフェイクダウン、子供服も混ざります。商品ページの組成表示で、「ダウン」「フェザー」の字と割合を確かめてください。

見るときの、編集部の考え方は、3つです。

  1. 組成の表示(ダウン○%・フェザー○%)が、商品ページに書いてあるものを選ぶ。
  2. サイズと色を、商品ページで確かめる。
  3. 送料とポイントも入れて考える。価格なびの「実質価格」は、「価格+送料−ポイント」です(くわしくは、ポイント込みの実質価格を正しく計算する方法)。

このページから価格なびの検索の結果に移り、そこからお店で買い物をされると、価格なびに紹介料が入ることがあります。

参考にした資料・サイト

価格なび編集部